全員、最後まで頑張りました。
今回の”なぐさとべ”公演では出演者の確保が難しく、全キャストが決まったのは本番の2週間前でした。この物語の中で名草姫の兄のミチネが大変重要な役となっています。けれども適任者が決まらないまま10月となり、さすがにスタッフも出演者も不安を感じ始めていました。
最後に残ったのが岡村、西、鷹羽、中野(浩一)、中西の5名です。この人数で舞台を成功させなくてはなりません。 そこへ神谷洋子さんが加わったのです。確か朗読をしていたから声はでるだろうとダメ元で声をかけたところ、心よく出演を引き受けてくれました。中野監督の面接も無事に通過しました。
オープニングの踊りの振り付けの指導者探しも難航しました。劇団KCMの若手メンバーたちは、第1部の踊りの稽古で精いっぱいの状況です。最終的にRi-yaが指導することとなり、KCMから2名が踊りに3名が村人役ででることに決まりました。
でもまだミチネがいない!ミチネを探さなくては!と思いつつ、どんどん日にちが過ぎていきます。そして2週間前にNACの旭屋光太郎さんが現れました。 長い台詞をいまから覚えられるだろうかという不安をよそに、翌週には台本なしで稽古に臨まれたのは感心するばかりです。
東は語り部として出演することになり、本役が7名+1名と、これまでのKCMの舞台では最少の人数でしたが、出演者もスタッフの小林さんも、お互いに舞台を成功させたいという思いが高まり気持がひとつとなっていきました。
こうして直前になり全キャストが決まり、中野監督の熱い指導のもとに全員が熱く燃える稽古となりました。 本番前の2週間が2か月、それ以上の月日をかけたほど中身の濃い稽古となっていくのを感じながら。
パンフレットの原稿を印刷屋さんに出し、あと1週間しかないという時、衣装作成には住民センターの受講生の勇志7名の人たちが手伝っていただき、1日で7名分の衣装を完成するという魔法のような事が出来たのです。
念じればできる・・・そう信じてやってきたことが実現したのです。
舞台をおえて、この喜びの笑顔が浮かびました。 左から小弓(神谷洋子)、名草姫(鷹羽未来)、なぐさとべ(西 知美)
西さんに花束が贈られました。
舞台は初めてという中野浩一さん、イワレヒコの兄のイナイノミコ役です。
そして小弓役の神谷洋子さん。
なぐさとべと20年後の名草姫の2役の西さん。
少ない出演者で少ない予算でしたが、アマチュアであっても心は一流をめざしたいという東の思いをうけとめて、最後まであきらめず 毎週末に稽古におつきあいいただいた中野監督に感謝です。
ご協力いただいたすべての方に感謝もうしあげます。
≪ なぐさとべ ≫
:演出・脚色 中野広之
:原作 東 道
:脚本構成 小林 薫 / 東 道
:振付 Ri-ya
:歌指導 西浦晴美
:衣装 東 道
:小道具 中野浩一
:音響/照明 大阪共立株式会社