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東 道のきのくに花街道

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熊野古道・紀伊路 伊太祈曽~藤白へ 海南市の日限さん

 きれいなツツジですね。先月のKIGA熊野古道現地講座で歩いた時、日限さんの境内に咲いていました。
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 古道を少し戻ります。 松坂王子から200mほど歩き、左手の草やぶの中に下りていきます。ここが熊野古道に指定されている道ですが、普段は草ぼうぼうです。もうすぐ海南市で「ほっとウオーク」があるので、この日は綺麗に草刈りができていました。
 少し歩いてもとの車道にでます。 くも池の岸辺も今は車道ができて明るくなりましたが、かつては草やぶが茂る道でした。今から1600年ほど昔、女王ナグサトベがここで殺されたという伝説が伝わります。弥生文化をもつ渡来系の王族に服従することを拒んだ縄文文化の先住民とその王たちの土蜘蛛伝説が日本の各地に残っています。
 このあたりから雨が本降りになってきたので、写真撮影が難しくなってきました。。
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 くも池から名高の浜が一望できる(かつてはできた)汐見峠を越えて大野中へ。春日神社へ通じる西の山裾に「郷社 春日神社」の石標が立っています。熊野古道の松代王子の碑が、古い時代にはすぐそばの出口氏宅の池のほとりにあったそうです。現代では山の中腹、南に面した所に祠が立っています。また近年、春日神社境内にも石碑が立ちました。 
 春日神社へぬける道は数十年前までは山道でしたが、近年、山が削られ住宅地となり雑木林がなくなってしまいました。 
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 いまは生活道となっている旧野上電鉄の道をこえて、県道を渡りまっすぐ狭い道路にはいります。道路左に根来塗「島安」の工場をみながら歩くこと約500m、左手に蓮華院を見て、川をこえてさらに狭くなった道に入ります。少し歩くと左手に菩提房(ぼだいぼ)王子が、古道の石仏を集めてひっそりとたたずんでいます。
 このあと、長峰山脈の山裾を右折し藤白へ向かいます。歩くこと約1,5キロ。大きな石の階段が左手に見えてきました。
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 「浄土寺」の門標があります。地元ではが「日限さん」で親しまれています。先ほどの綺麗なツツジはこの寺の境内に咲いていたのです。
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# by kigaaris | 2016-05-24 12:44 | KIGA・熊野古道歩こう会

有間皇子をたずねて 田辺から白浜を歩く

 
  万葉ウオークと公演「有間皇子をたずねて

  熊野古道は万葉の道でもあります。 藤白坂で19歳の若さで謀反の罪をきせられ殺された若きプリンス有間皇子が万葉の歌を2首残しています。この夏、8月26日(金)と27日(土)万葉ウオークと公演「有間皇子をたずねて」を開催します。
 和歌山の美しい自然と歴史、伝統文化を次世代へ伝えることを願って活動を続けている「海南・万葉の会」の主催。 
 愛と命と、平和の大切さ、熊野のおセッタイの心を伝へます。
    
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万葉ウオークは8月26日(金)12時30分JR田辺駅に集合、13時スタートし、田辺の熊野古道を巡ります。専用バスで白浜に移動し19時から「むろべ」で万葉交流会があります。翌27日は朝8時30分、白良浜の湯崎バス停をスタートし万葉歌碑を巡って歩きます。 専用バスで田辺の紀南文化会館に移動、14時から「伝統の踊り」と「朗読ミュージカル”有間皇子”」を公演します。

ウオークの講師に村瀬憲夫氏、山元 晃氏(紀伊風土記の丘)、馬場吉久氏(親愛高等学校)。
伝統の踊りには塩津のいな踊り(海南市塩津)、平治川の長刀踊り(本宮町請川)、亀の川念仏踊り(海南市南野上)、大瀬の太鼓踊り(本宮町)の子ども達が出演します。
 朗読ミュージカルは劇団KCMの公演。作・演出 東 道 構成・振付 RI-ya 出演は西浦晴美、椿 悠、正木吉紀ほか。

 ウオーク参加500円(2日間)、専用バス代500円(1日)、公演チケット1500円、万葉交流会6000円 宿泊14000円(交流会費含む)。各コースとも予約が必要です。
 日帰りコース、一泊コースなどご予定に合わせてご参加下さい。お待ちしています。
★お申込みは住所、氏名、連絡先を書いてFAX・e-mail・郵送で下記までご連絡下さい。
 ℡・fax 073-478-2711 e-mail kiga@silk.plala.or.jp

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# by kigaaris | 2016-05-19 00:48 | 海南・万葉の会

 熊野古道・紀伊路  藤白峠から拝の峠をこえて

KIGA熊野古道 現地講座 第3回のご案内です。

●藤白峠~拝の峠をこえて宮原へ 

 KIGA熊野古道歩こう会は2010年6月、大阪の窪津王子から歩きはじめ、紀伊路、中辺路、大辺路を歩き、昨年4月には大雲取超え・小雲取超えを歩きました。けれども途中、数か所歩けていない所があります。その一つがこの拝の峠です。 今回は海南市の藤白峠、拝の峠、蕪坂峠を通して1日で歩きたいと予定しています。 但し、天候が悪い場合や歩く人の体調が悪い場合は予定を変更することがあります。
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:日時  5月26日(木) AM8:10
:集合 JR海南駅 (JR和歌山駅 7:51発が便利です)
:コース 藤白神社⇒有間皇子万葉歌碑⇒丁石仏⇒筆捨松⇒藤白峠・地蔵峯寺⇒御所の芝⇒橘本王子⇒所坂王子⇒山路王寺神社⇒拝の峠⇒蕪坂王子⇒爪書地蔵⇒山口王子⇒比曽原の墓⇒きい宮原(約15キロ)

:参加費 500円(資料代・郵送費など) 交通費、拝観料などは各自ご購入ください。
☆ウオーク保険は加入していません。各自必要に応じでご加入願います。
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御所の芝から海南市、和歌山市をのぞむ。名草山がくっきりと見えます。

★参加申し込みは 郵送、FAX、e-mail で下記まで 

〒640-0302 和歌山市永山83-5(東)
℡・fax 073-478-2711 
e-mail kiga@silk.plala.or.jp
 KIGA 熊野古道歩こう会


# by kigaaris | 2016-05-13 23:15 | KIGA・熊野古道歩こう会

熊野古道・紀伊路 伊太祈曽~藤白へー7 且来八幡神社

 お昼をすませ急勾配の石段を上り、本殿へ。今日一番の上り坂です。
 且来八幡神社は正平8年、南北朝の兵乱により宝物や古文書が紛失したため神社の由来が不明となっていますが現存する壮麗な本殿の様式と技法から、桃山時代の終わりの頃(16世紀末)の建立と推定され、県指定文化財となっています。本殿の極彩色の壁画から往事の隆盛をしのぶことができます。(海南市教育委員会説明版より)
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 本殿の右端にある石灯篭に「姫大明神」の文字が読み取れます。
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 その前の建物に「姫神社」との記載があります。媛とはいったい誰のことでしょうか?宿題が一つふえました。
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 これは且来八幡神社登り口付近のお地蔵さまです。字名とおなじ「クボタ地蔵」と呼ばれています。
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 神功皇后の「洗足橋」(せんぞくばし)です。まだ残っていてよかった!!
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 車道を少し歩くと右手の山の麓に「松阪王子」があります。もともとは別の山の中にあったのが且来八幡神社に合祀され、その旧蹟に王子を祀っていたのですが、道路工事にともない、この地に遷されたとのことです。ここは王子ではなくて庚申塚です。
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# by kigaaris | 2016-05-06 01:02 | KIGA・熊野古道歩こう会

熊野古道・紀伊路 伊太祈曽~藤白へー6 且来かいわい

 ふたたび古道に戻り、薬勝寺から且来へと向かいます。 民家の細い路地には春の花が満開でした。
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 4つ石地蔵です。建物の基礎石が4個あります。これは右側の2個です。少し離れた左にも同じような石が2個あります。
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 その中に建つお地蔵さまなので4つ石地蔵です。礎石の上にあった建物はずいぶん古い時代のもののようです。
 かつて、この道沿いに「小栗判官腰掛石」がありました。民家の庭先にあったのですが、誰かが位置を変えてしまったのでしょうか。今は見ることができません。
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 車道から少し入った路地は静寂そのものです。私たちの話声だけが響きます。見事に花を咲かせている家があったので、お声をかけて庭から入り拝見させていただきました。
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 そろそろお昼前です。雨がパラついてきました。
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 食事をする場所を探して歩きます。且来で車道を左折し、八幡神社へ行くことにしました。亀川小学校の前を通った時、珍しい花を見つけました。植物にくわしい市川さんに聞いたところ「みもざ」とのことです。実をつけています。花の頃にきてみたいと思います。
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 ようやく八幡神社の入口につきました。神社は山の上なのでまずはお弁当を開くことにします。
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# by kigaaris | 2016-05-06 00:30 | KIGA・熊野古道歩こう会