9月14日(土)~15日(日)「2019熊野古道 万葉ウオークと公演 徐福」を新宮で開催しました。海南・万葉の会主催、和歌山県文化振興事業補助事業としての開催です。
新宮市観光協会様、新宮徐福研究会様はじめ、多くの方々にご協力いただきました。心よりお礼申し上げます。
ご参加いただいた皆さん、ウオークの講師先生方、ガイドの皆さん、そしてスタッフの皆さん、有難うございました。
14日、12時30分、新宮駅集合です。駅前に「徐福公園」があります。
紀元前220年ごろ、中国の秦国から3000人の童男童女と石工(農業、漁業、織物、道路建設、製鉄などの技術者)を連れて、船出したと伝わる徐福の渡海先は、日本の各地に伝説として残っています。新宮もその有力候補地です。
中国の『史記』の「秦始皇本記」に記載の徐福伝説をもとに、近年、多くの書物が発刊されています。今回は神奈川県徐福協会様から、沢山の資料を提供していただき、脚本を書き、ミュージカルの創作公演となりました。
14日、新宮市の高野坂を歩き、三輪崎の孔島、鈴島の万葉歌碑めぐりのあと、三重県の花の窟、神内神社を巡りました。
福辻京子さんの案内で高野坂へ。
高野坂に彼岸花が咲いていました。
鈴島の奇岩
夜は新宮市内のホテルでで交流会があり、千葉、東京、神戸、奈良など全国各地から参加がありました。
15日、午前9時に新宮駅に集合。徐福公園、那智大社、青岸渡寺、大滝を見て新宮市内に戻り、速玉神社、神倉山へ。
神倉山の急な石段を上りました。
神倉山のごとびき岩へ。
2:30。予定通り、ミュージカル‟徐福”の会場へ。
Musical 徐福が始まりました。劇団KCM、劇団たなべ座、サロンドウ シャンソン清水、そして地元の熊野新宮ミュージアムから10名が出演、計25名が出演しました。会場の新宮市庁舎別館は満員の観客です。
写真は少年時代の徐福(前田祐希)と親友の盧生(菊井佳奈)
徐福の父、剣英(左・和佐裕一郎)と母(池田多美)。父と子は斉の都・臨溜(りんりゅう)へ旅に出ようと話しあっています。
臨溜へ行った親子はそこで旅芸人の夢仙(むせん・宮崎桜)に出会いました。
徐福と父剣英は、傷をおった夢仙を連れて帰ります。やがて徐福と夢仙は愛しあうようになり、結婚します。
やがて斉が滅び、秦の国王が始皇帝と名乗り、国が統一されました。成人した徐福(正木吉紀)は新しい国の首都咸陽の姿を見ようと旅にでる決心をします。
親友盧生(辻典弥)に咸陽行きを勧める徐福でしたが、盧生の故郷に残る気持ちを変えることができませんでした。振り返ると別れを惜しむ盧生がいました。
妻・夢仙(菊井佳奈)
秦の首都咸陽では皆が黒い服をつけ、衛士(えじ)の監視のもとに法を守らない者は捕らえられ、万里の長城を作るための囚人とされたのです。市場の老女も徐福に少し大きい果物を渡しただけで、捕らえられたのでした。
ある日、郊外へ薬草採取にでかけた徐福は圭児(かじ・前田)に出会います。
秦国の始皇帝(和佐)ととりまく女官たち。
李斯丞相(川田将也)
さて、どんな物語が展開するのでしょうか? 11月10日(日)海南市民交流センターで再公演します。ご来場、お待ちしています。