高原に着きました。左手に雄大な景観が広がっています。遠くの山々を見渡す景色は、紀伊半島の70%が山林に覆われていることを証明するかのようです。
高原熊野神社です。この社が勧進されたのは室町時代だそうです。熊野の勧進聖たちが背中に背負って全国へ伝えたという懸仏が社宝として残されています。
神社の後方に巨大な楠が3本、天に向かってそびえたっています。樹齢600年~700年でしょうか?熊野の歴史を今に伝える地です。
高原霧の里で早い昼食をすませて、再び歩きはじめます。坂の勾配はすこし緩やかですが、まだまだ登り坂は続いています。暑いですが、平地より気温が低いことを感じさせてくれる古道です。
道路のあちらこちらに小さな塔が造られています。人はいつの頃から石を積み上げるようになったのだろうか?などど考えながら歩きます。
随分歩いた気がします。高原池につきました。途中の民家の跡らしき石垣があります。高原周辺に水呑茶屋があり、旅人が休憩したそうですが、王子はなく、今はこの辺りには人家もありません。
大門王子です。かつて、ここに熊野本宮を望む大門があったことが、この王子の由来です。
小さな境内ですがきちんと整備されています。
こんな所に猫がいます。一人(一匹)でやってきたのでしょうか?かなり人に慣れています。