5時前ごろ。吉礼の中言神社へ。夕刻の神社に人影はなく静かな佇まいです。灯りがともっています。
地元の人たちの手できれいに整備されていました。
和歌山県北部に縄文文化をもった小さな王国「名草国」があったと伝わっています。この社に名草国の女王「なぐさとべ」の御霊を祀っています。
竈山神社へ。日が暮れても人が大勢出ています。
日本神話に登場する初代神武天皇の兄ぎみのヒコイツセ命の墓と伝わる古墳の上に建つ竈山神社。
竈山神社の入口の鳥居の近くにある「をたけび橋」。ヒコイツセ命が流れ矢に当たりここまで来たが力が尽きて亡くなります。「ここで死ぬのは悔しい」と雄叫びをあげたと伝わる「をたけび橋」です。
和歌山市の三社詣りをするならこの社は絶対はずせません。日前宮(にちぜんぐう)です。日前国懸(ひのくまくにかかす)社とも。天照大神、思兼命(オモイカネノミコト)、石凝留命(イシコリドメノミコト)、天細女命(アメノウズメノミコト)などを祀っています。
正月2日、日が没んでも参詣者はあとを絶ちません。
和歌山は日(太陽)の没む国です。古い時代(2000年以上もの昔)沈む太陽にむかって手をあわせ、翌日も太陽が昇ってくれることを祈ったようです。
天照(アマテラス)信仰は天ではなく、海(アマ)に沈む太陽に祈ったのだとは、江戸時代の本居宣長の説だとか。うなずける気がします。