このお地蔵さまを見て下さい。男女2体が一つの石版に並んでいます。これはもしかしてシュメールに伝わる王と妃の像をまねて後世の人が作ったのかもしれない、などと想像を膨らませてしまいました。20年ほど前に熊野古道沿いで見たことがありますが、その像はかなり摩耗していました。本物はいまもロンドンの博物館に保存されています。
これは一つの石版に3体のお地蔵さまが並んでいます。六地蔵を二つの石に刻んだのでしょうか?石版は古く感じられますが、年代は不明です。
無量寺の境内で早いお弁当をすませた後は潮岬の西入り口から鬮野(くじの)川
の河口に向かいます。そのため、国道42号線を和歌山へむかって歩くことになります。
潮岬西側です。この辺りは湾になっていて、洪水が押し寄せると増水となり、いつまでも水がひかず、これまで被害が大きかったと聞きました。
鬮の川の河口に来ました。小さな川ですが、太平洋に流れる川は1級河川だそうです。それにしても難しい漢字ですね。鬮ってどんな意味があるのかと思って辞書をひきました。「「孔子」ともあてる。神意を占う方法の一つで、のちに容易に決しがたい事柄の決定に用いられるようになった。」とあります。この辺りは漁村で、天候に左右されることが多く、漁の繁栄を信仰に頼った人たちが多かったようです。